仮ダンナのお父さんが、先月くも膜下出血で倒れた。

その関係で、むこうさんへの挨拶が遅れてしまってたのだが、

いよいよ入籍まで後３日となった昨日、

初めて仮ダンナ（よーちゃん）の実家へ挨拶をしに行く事に。

仮ダンナのお父さんには会えないけど、

まぁ、それは日を改めるっつー事で。

　◇





私は基本的に緊張しぃなのだが。





「はじめまして。葵と申します。

　本日はお忙しいところ申し訳ございません。」



「どうぞどうぞ。おあがり下さい」





玄関で出迎えてくれた、

仮ダンナのお母さんの可愛い笑顔のお陰で、

昨日は全く緊張する事がなかった。





小さな団地住まいでありながら、

キレイに整理整頓され、随所に花が飾られた部屋。

テーブルには美味しそうな手料理と、

大好物の芋焼酎＆エビスビール。





緊張のキの字もない状態で、

これだけ条件が揃えば怖いものはない。

誰よりも食べ、誰よりも飲み、

泥酔宜しく、すっかり私は上機嫌。





　◇





いくら泥酔していたからと言っても、

ご家族の前では理性が勝ってくれた。

嗚呼、理性。あんたに感謝するよ。





仮ダンナの実家を出てからの事は殆ど覚えていない。

仮ダンナの話によると、

帰りのバスの中で、私は大はしゃぎだったらしい。





「あぁ～ん。よーちゃん大好きぃーーー！！」





バス中に響き渡る大声を発しながら、

仮ダンナのおてぃんてぃ○をさすってたとか・・・。