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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 私の姉は、美しさを千年留めると書いて、ミチル。
名は体をあらわさない、典型的な女だ。 ケチくさい5つ年下の妹である私とは非対称的な姉で、 常に豪快で気前がいい。 子供の頃は、自分のアイスを私に譲ってくれ、 中高生の頃は、お小遣いで私にお菓子を買ってくれ、 社会人になると、私を外食やカラオケに連れて行ってくれた姉。 豪快なのは、物資的な部分だけではなく・・・。 ◇ 私が高校生の頃、姉は新車の原チャリを購入した。 当時、原チャリは私にとって珍しいものだった。 どうやったら乗れるのか、興味津々だった。 「どうやって乗んの?」 「教えてやるよ」 私の家の前から、長さが10mに満たない程度の私道がのびており、 突き当りはT字路で、そこには私道よりも幅が狭い公道がある。 公道よりも私道の方が道幅がある為、 私道で、原チャリの乗り方レッスンが開催された。 家の駐輪場に置いてある原チャリのスタンドを上げ、 先に私道で待ってる私の元へ、原チャリと共に悠然と歩いて登場する姉。 「ほら。さっき渡した鍵貸しな。」 「あ、はいはい。」 「鍵を、こうやって鍵穴に入れて回すと・・・ね?エンジンかかるじゃん?」 「うんうん。」 (なーんだ、簡単じゃん。 後はサドルにまたがって、ハンドル(グリップ)回せば進むだけか。) なんて、私が思ってると、 「で、このハンドルをこうやって」 回すと、原チャリが動くんだよと言いたかったのであろう姉は、 サドルにまたがりもせず、実演を続けてしまった。 『うわあぁぁぁぁぁぁぁ』 両腕でハンドルを持ったまま、原チャリと共に走り出す姉。 ブレーキをかけようとしたのが裏目に出たらしく、 さらにハンドルを回し、アクセル全開状態。 あっと言う間の出来事でした。 隣んちのコンクリートタイルの壁に激突するまでの2・3秒間。 目の前で起こったミラクルにあっけにとられた後、 『ぎゃははははははっ』 私は火がついたように大爆笑。 壁際にうずくまる姉。 「うぅぅぅ・・・人が苦しんでるのに笑うな・・・。」 (無理です) 「だっ、大丈夫ですかぁ?」 姉の元に駆け寄る私は、既に涙目。 PR COMMENTS COMMENT FORM
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