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私の姉は、しさをめると書いて、ミチル。

名は体をあらわさない、典型的な女だ。





ケチくさい5つ年下の妹である私とは非対称的な姉で、

常に豪快で気前がいい。



子供の頃は、自分のアイスを私に譲ってくれ、

中高生の頃は、お小遣いで私にお菓子を買ってくれ、

社会人になると、私を外食やカラオケに連れて行ってくれた姉。





豪快なのは、物資的な部分だけではなく・・・。

 ◇





私が高校生の頃、姉は新車の原チャリを購入した。



当時、原チャリは私にとって珍しいものだった。

どうやったら乗れるのか、興味津々だった。





「どうやって乗んの?」



「教えてやるよ」









私の家の前から、長さが10mに満たない程度の私道がのびており、

突き当りはT字路で、そこには私道よりも幅が狭い公道がある。



公道よりも私道の方が道幅がある為、

私道で、原チャリの乗り方レッスンが開催された。





家の駐輪場に置いてある原チャリのスタンドを上げ、

先に私道で待ってる私の元へ、原チャリと共に悠然と歩いて登場する姉。





「ほら。さっき渡した鍵貸しな。」



「あ、はいはい。」



「鍵を、こうやって鍵穴に入れて回すと・・・ね?エンジンかかるじゃん?」



「うんうん。」







(なーんだ、簡単じゃん。

 後はサドルにまたがって、ハンドル(グリップ)回せば進むだけか。)



なんて、私が思ってると、







「で、このハンドルをこうやって」





回すと、原チャリが動くんだよと言いたかったのであろう姉は、

サドルにまたがりもせず、実演を続けてしまった。







うわあぁぁぁぁぁぁぁ







両腕でハンドルを持ったまま、原チャリと共に走り出す姉。



ブレーキをかけようとしたのが裏目に出たらしく、

さらにハンドルを回し、アクセル全開状態。





あっと言う間の出来事でした。

隣んちのコンクリートタイルの壁に激突するまでの2・3秒間。

目の前で起こったミラクルにあっけにとられた後、



『ぎゃははははははっ』

私は火がついたように大爆笑。





壁際にうずくまる姉。

「うぅぅぅ・・・人が苦しんでるのに笑うな・・・。」





(無理です)





「だっ、大丈夫ですかぁ?」

姉の元に駆け寄る私は、既に涙目。
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