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3/21。


昔、本気で好きだったオトコ(ひーくん)と別れた日だった。
もう、3年も経ってしまったのに、未だに忘れずにいるんだよね。

 ◇

嫌いになったから、ひーくんと別れたわけではなかった。
お互い、関係に疲れ果てていて、
どちらからともなく、さよならのタイミングを待っていた。


そしてあの日。

ちょっとしたケンカをして、私が「もう、やだ・・・。」と言ったのをきっかけに、
ひーくんが、別れを切り出した。

≪やっと、今日で終わるんだ。≫

いつかはこうなるって事、分かってた。
分かってたっていうより、決まってたようなもんだ。

だから、引き止めない・・・。
今日を逃したら、あたしは歯止めがきかないくらい、
おかしくなってしまう事くらい分かってた。
(既に、おかしかったのかもしれないが。)


玄関で、十数秒唇を重ねた後、(←おぉ。)
ひーくんは、ドアを開け、凄い勢いで走り去っていった。


追いかけたい気持ちを押し殺して、彼が走り去る足音に耳を澄ませ、
体を震わせながら、座りこんでた。



なんとか、立ち上がった私。
何をするともなく、部屋を歩き回ってた。


彼の歯ブラシ置き場に、歯ブラシがない事を、
「なんでないの?なんで?なんで?」
わめいて、泣き叫んで、暴れて。
捨てたプリクラを、ゴミ箱から必死に漁っては捨て を繰り返し、
大好きな酒も飲めずに、ウィスキー白角の瓶を抱えたまま、
また、床に座り込んだ。


 ◇


まだ、鮮明に覚えてるあの日の事。
泣きじゃくる私を、優しくなだめたあの人の顔。
彼がドアから出て行く後姿。
最後に聞いた足音。


今、ひーくんではない男と別れたばかりの私が結構冷静でいられるのは、
あの頃に出来た免疫からきてる物だと思う。



楽になる術を得た訳だけど、あそこまでのめり込めた私を、
少し、羨ましく思ったり。
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